2012/01/24

サイロシビンはうつ病の治療に有効な可能性

幻覚作用のあるきのこ類「マジックマッシュルーム」の有効成分であるサイロシビンは
うつ病の治療に有効な可能性があると、2つの研究が示した。

米国科学アカデミー紀要(PNAS)で23日公表された研究では、
30人の健康な被験者にサイロシビンを静脈内投与し、
脳のMRI(核磁気共鳴映像装置)診断を行った。
すると、うつ病患者で活発になる内側前頭前皮質の活動低下が見られた。
インペリアル・カレッジ・ロンドンのデービッド・ナット、
ロビン・カーハートハリス両氏の研究が示した。

26日に医学誌ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・サイキアトリーに掲載される
同じ研究者らによるもう1つの研究では、
サイロシビンが被験者の前向きな個人的記憶を強化することが分かった。
偽薬を摂取したコントロールグループとの比較が示した。

カーハートハリス氏は発表文で、
「われわれの研究結果はサイロシビンが
個人的記憶と感情へのアクセスを容易にするという仮説を裏付けた」
とし、
「一段の研究が必要だが、サイロシビンを心理療法と併用することで
患者の人生における明るい出来事を思い出させ
悲観的な精神状態を転換させるのに役立つことが考えられる」
と説明した。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-LYAL350D9L3501.html 

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