2010/10/15

地球内核結晶構造





地球の中心部を占める「内核」の超高温高圧状態を実験室内で再現し、主成分である固体の鉄が極めて密度が高い結晶構造となっていることを解明したと、東京工業大と海洋研究開発機構、高輝度光科学研究センター(兵庫県佐用町)の研究チームが15日付の米科学誌サイエンスに発表した。
 地球内部は地表から掘削して調べることができず、これまでは地震波の伝わり方などから推定するしかなかった。成分の性質が分かれば、約46億年前に誕生した地球の形成過程や磁場のメカニズムなどの解明が進むと期待される。
 東工大の広瀬敬教授らは、小さな円すい形の天然ダイヤモンド(0.2カラット、底面の直径約3ミリ)を2個用意し、先端同士を突き合わせる実験装置の開発と改良に長年取り組んできた。
 今回、ダイヤの先端同士の間に微量の鉄を挟み、377万気圧の圧力を掛けてレーザーで約5400度に熱し、内核の状態を再現。同センターの「スプリング8」のX線で調べ、「六方最密充填(じゅうてん)構造」と呼ばれる結晶構造に変化していることを突き止めた。



http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010101500060




う~ん、地球の中心は鉄の結晶体がクルクル回ってるって不思議!!

1 件のコメント:

  1. 重力は幻なのか? ホログラフィック理論が語る宇宙
    J. マルダセナ
    上下,左右,そして前後──空間の次元が3つあることは,私たちの身のまわりを見れば実感できる。これに時間を足せば,空間と時間が4次元で溶けあった「時空」になる。というわけで,私たちは4次元宇宙に住んでいる。しかし,本当にそうだろうか?
     
    私たちが感じている重力や空間次元の1つは,もっと次元の低い時空での粒子の相互作用から生まれる一種の「幻」なのかもしれない。「ホログラフィック理論」と呼ばれる物理学の理論によると,重力のない2次元空間は重力のある3次元空間と完全に同等だと考えられる。ホログラムから生まれる立体映像のように,重力を含む3次元の世界は2次元空間の物理から生じているのかもしれない。
     
    この2次元空間は,3次元空間の境界面に存在する。境界面上で起こっている物理現象は,クォークやグルーオンが強く相互作用する様子に似ている。一方,3次元空間内部での現象は,重力の量子論を含んでいる。2つの世界が同等であることから,量子力学と重力理論を適切に融合する道が開けてきた。量子重力理論は,自然界のすべての力を統一しようとする試みのカギを握っており,超ひも理論の研究者が何十年にもわたって進展させてきたものだ。
     
    量子重力的な効果はふつうは完全に無視できるが,ビッグバンの始まりでは非常に重要だった。このため,ビッグバンがどう始まったのかを説明するには量子重力理論が必要になる。また,ブラックホールの内部で何が起こっているかを理解するうえでも重要だ。
     
    ホログラフィック理論は数学的にはまだ厳密には証明されていないが,高エネルギー物理学の最近の実験結果を解析するうえでも役に立ちそうだ。

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